東東京の奥にひっそりと佇む小さな場所。しかし、地元の人だけでなく、東京、いや世界各地からきたアート関係者が集まるのがここ、Lavender Opener Chair|灯明である。Lavender Opener Chairはギャラリー、灯明(トウメイ)は食堂。2020年に冨樫達彦、渡邊庸平、䑓原蓉子の3人のアーティストがはじめた一つの場所に、この二つが共存する。静かに作品が展示されるホワイトキューブの空間は、そこに似つかわしくない、さまざまな食材の芳しい香りに満たされている。その奥でいつもお客で賑わうカウンターを一人で仕切るのが、アーティストであり料理人の冨樫である。山形の米農家出身の彼が作る一品は、もともと実家の食卓に並んでいたものだという。それら一皿一皿に決して派手さはないが、丁寧に素材の魅力を引き出している。また旬の食材やその特徴を知る彼だからこそ作り出せる、小さな驚きが毎度隠されている。作品と料理が互いに過度に主張することのなく、不思議なバランスで空間をともにしており、お酒も相まって気づけばいつも夜も更けている。



- オープン
Lavender Opener Chair|灯明
住所:東京都荒川区西尾久5-2-18ニューハイツ101