愛媛県今治市を拠点とするアートプロジェクト。大学在学中の留学先シアトルでアートに出会った周山祐未が、AITなどのオルタナティブなスクールでアートマネジメントを学んだのち、故郷である今治で現代アートを紹介すべく2018年に活動を開始。これまでの実施プロジェクトとしては、アーティストやディレクターなどを今治に招き、旅をしながら地域の風景や人々につなぐ「Imabari Landscapes They Saw」があり、国立奥多摩美術館の佐塚真啓、Art Center Ongoingの小川希、山中suplexの小宮太郎などが参加。また、コロナ禍をきっかけに生まれた企画で、人が作品を見て回るのではなく作品が今治の店舗を自由に動き回るという逆転の発想による「ART SANPO」には、袴田京太朗、村山悟郎、岡田理などのアーティストが参加。これらの企画から派生したトーク、レジデンス、podcastなども実施しているが、いずれも主宰者である周山がほぼ一人で回している。システムや場所ありきではない、むしろ人ありきの、型にはまらない自馬力の活動が特徴。


