脱衣所 – (a) place to be naked

表現者にとってのセーフスペースとなる、パブリックとプライベートのあいだの空間

銭湯の「脱衣所」をコンセプトのモデルにしたこのスペースは、実際の脱衣所で見ず知らずの人同士が服を脱ぎ裸で鉢合わせる空間であるように、ある種の私的な公共圏の中であらゆる表現や議論が可能な安全圏として機能する。またそのようなセーフスペースを保つために住所は一般非公開となっており、来場予約をして初めて住所が知らされる。つまり、「脱衣所 – (a) place to be naked」を訪れることは、彼らのコミュニティの一部となることを意味し、そこで起こる出来事への参加を通して、彼らと共に自らと社会の関係性を鋭く問い直すことなのだ。また、コレクティブとして、アーティストだけでなく、キュレーターや研究者、ライターやその他さまざまな職能を持つ多国籍のメンバーによって運営されており、異なる立場から多様な企画が行われている。クィアフレンドリーな空間で、アートと政治の対話を常に思考する、稀有なスペース。

photo: Hayato Itakura
“The Mountain that Hid” シム・チーイン photo: 渡辺志桜里
脱衣所1周年イベント「憑在実験vol.2」 photo: 渡辺志桜里

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脱衣所 – (a) place to be naked

住所:非公開