東京藝術大学からほど近い、根津駅すぐの3階建の建物を拠点に活動するアーティスト・ラン・スペース。元々キュラトリアル・コレクティブ「HB.」の拠点であったスペース「HB. Nezu」を引き継ぎ、2023年4月から活動を開始。オルタナティヴ・スペースとして展覧会も頻繁に開催しているが、その特徴は何よりも「教育」である。「学生が主体となり、現在の美術大学や業界の制度とは全く異なる、新しい教育機関を目指しています」と自ら掲げるように、大きな学術機関では拾いきれない若者世代のリアルな関心や課題意識に根差したグラスルーツな教育活動を行っている。メンバーを中心に集い、共に学びを深める自主ゼミや読書会、有識者を招いた勉強会、その成果をまとめた書籍の出版等を意欲的に行い、またそうした学びを制作へと応用する展示。試行錯誤しながら理論と実践を往還する、ディスカーシブなスペース。


