広島市を中心とした広島県内のギャラリーやスペース運営者が実行委員会形式で自主的に実施する、ギャラリー周遊の促進を目的としたイベント。筆者も実行委員の一人として活動している。
Hiroshima Drawing Labを主宰する画家、井原信次さんの呼びかけがきっかけで2023年に発足した。チラシやマップでの広報、スタンプラリー、ギャラリースタッフや美術館学芸員がガイドをつとめるギャラリーめぐりツアーなどの企画を共同で行う。GW期間を定めて、参加スペースがそれぞれ独自の企画展を開催。全体で共通のテーマを持つわけではないからこそ、多様で個性的な表現に出会える。
2年に一度のペースで開催予定だが、ギャラリー同士や支援者、参加者と間には緩やかな繋がりが生まれており、イベント期間外での活動の広がりも期待される。
広島は「国際文化平和都市」を掲げているが、アートやギャラリーが担う役割にはまだ十分な認識が行き渡っているとは言えない。アートには心を動かし問いかける力が間違いなくあり、立派な平和活動の一つだと筆者は考えている。日常的に営まれている広島のアートシーンを再発見できるであろうこのイベント。平和公園や宮島だけでなく、広島ではぜひギャラリーを巡ってほしい。


- オープン
Hiroshima Art Galleries Week(HAGW、ハグ)
住所:開催地:広島県(広島市、廿日市市など)/事務局:広島県広島市中区上八丁堀4-1アーバンビューグランドタワー公開空地内ギャラリーG