廃屋グループ/梅村

神戸発・有機的建築集団が生む「廃屋グループ」という文化圏

有機的な建築家集団とみずからを名乗る「西村組」は、2022年頃から神戸市内の廃屋群の修繕を進め、「梅村(バイソン)」という名前のもと、これらの廃屋をギャラリー、シェアハウス、工房などへと再生させています。
利用者や居住者にはアーティストやクリエイターも多く、展示やイベントも頻繁に開催されるようになり、現在では活動全体を「廃屋グループ」と総称しています。
さらに、大工仕事のノウハウを共有するワークショップも開かれており、そのまま廃屋グループの活動に関わる人もいます。廃屋を改装し、文化拠点をつくり、文化活動を通じて輪を広げていきます。資金が必要であれば廃屋グループで働くことができますし、住まいが必要であれば梅村で暮らすこともできます。
DIY精神から立ち上がる独自の経済圏・文化圏には、力強さとしなやかさが共存していますが、そこに流れる空気は心地よく、適度な“ゆるさ”を感じさせます。そのゆるさが、多様な人たちを自然と受け入れているのだろうと感じます。ついつい居ついてしまいたくなる気持ちも、よくわかります。

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廃屋グループ/梅村

住所:神戸市兵庫区梅元町16-38あたり

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